城南信用金庫様
AIとBPOの一体運用で、入電4倍の急増を乗り越えた顧客接点DX
この事例で紹介されているサービス
AI×BPOで「入電4倍」の急増を乗り越えた。城南信用金庫様が実現した、現場発の顧客接点DX
東京都・神奈川県に店舗を構える城南信用金庫様(以下、城南信金様)は、「地域と“共に”生きる信用金庫」を根幹に、地域の個人・法人のお客様に金融サービスを提供しています。「不易流行」の精神のもと、時代の変化に即したサービスとチャネルの進化にも積極的に取り組み、「城南バンキングアプリ」を軸にチャットボットとコールセンターの連携によるサポート体制の整備を進めてきました。その運営を約3年にわたって担ってきたのが、ビーウィズです。
理想のホスピタリティを追い求める一方で、現場は新たな課題に直面し、対応の限界が見え始めていました。以前採用されていたチャットボットでは、お客様が求める回答にたどり着けない状況が度々生じていたのです。さらに、バンキングアプリの利用者拡大や勘定系システムの移行という「巨大な変化」が目前に迫っていました。このままでは、増え続けるお客様の声に応えきれなくなる——。チャットボットと有人対応、その両輪の抜本的な再構築が避けて通れない急務となっていました。
目次
-
1.
-
2.
-
3.
-
4.
【Before】「直しても直しても、たどり着けない」。メンテナンスの限界と、形骸化していたチャットボット
以前のチャットボットはFAQの作成から精査までのすべてを金庫側で対応する必要があったため、通常業務を抱える限られた人員ではメンテナンスに割ける時間も少なく、リソースは常に逼迫していました。
「結局FAQを直していくのはすべて金庫側の作業になっていましたので、そこに時間を割かれていました。FAQのチューニングは本当に大変で、1日1時間前後かけなければならないという悩みがありましたね」(市川様)
バンキングアプリ推進室
市川 順一 室次長
「当時導入していたチャットボットは、機能は充実していても、自分たちが使いこなせていない状態でした。払っている金額に見合った効果が出せなかった、というのが正直なところです。見直しを考えていたちょうどその時に、このお話をいただきました」(近藤様)
加えて、土日の有人対応コストも重くのしかかっていました。人員が限られる中で、間近に迫る勘定系システムの移行に伴う「問い合わせの爆発的な急増」をいかに乗り越えるか。現場には、従来の手法では対応しきれないという強い危機感がありました。
【Turning Point】決め手は「現場の知恵」と「伴走力」
転機となったのは、Tetoryの導入提案でした。3年間にわたりコンタクトセンター運営を担ってきた中で蓄積された知見を踏まえ、ビーウィズは、運用体制の見直しまでを含めて一体で設計。単なるシステム導入ではなく、FAQの提案・作成から運用改善まで丸ごと引き受けるという体制が、城南信金様の心を動かしました。
「コールセンターの業務を担っている中で当金庫の業務をしっかりわかってくださっているからこそ、FAQにつながる様々なひらめきを持っていただいている。一から考えるという作業がなくなって、非常に助かっています。費用が下がるのに、伴走支援は今の方がしっかりやっていただけている。コスト削減できていいなというところも当然あったんですけれども、それ以上にプラスになると感じることの方が多かったですね」(三輪様)
バンキングアプリ推進室
三輪 歩実 様
「システム発ではなく、コールセンター発だからこそ、『現場で何が必要か』という軸で考えてもらえる。ビーウィズさんが色んなものを作られている原点ってそこですよね」(近藤様)
コールセンター発だからこそ、お客様目線のFAQが生まれます。現場で積み上げた顧客理解を、即座にFAQへ反映できる体制。その強みが、ここに凝縮されていました。
【Process】「入電4倍の嵐」をどう乗り越えたか
担当者の知見を、余すことなくお客様へ届ける。その役割を担うのが、生成AIを使ったAIチャットボット「Tetory」です。
「我々は自分の会社にどうしても思い入れがあるので、FAQも凝りすぎてしまう。ビーウィズさんですとお客様目線で見てくれているからこそ、的確な回答が出てくるのではないかと。その点でも、ズバッと回答が出る一問一答型のTetoryがはまりました」(市川様)
最大の試練は、勘定系システム移行時でした。移行に伴い問合せが激増することはわかっていましたが、どこまで増えるかは予測できない状況でした。
「Tetory切り替え直後ということもあり、チャットボットを入れているのに、うまく機能しなくて逆に電話が増えてしまうんじゃないかという懸念もありました」(三輪様)
しかし結果は想定を上回るものでした。電話問合せが通常月比で約4倍に急増する中、チャットも通常期比2倍超の問い合わせに対応し、電話急増分の負荷を分散することができました。移行前から担当者がFAQを先回りして整備し、どの問合せが増えるかを現場知見を活かし備えていたことが、この結果につながりました。
【After & Vision】「金庫も、お客様も、ビーウィズも」。三方よしの成果と、その先へ
「応答率が60パーセント、下手をすれば半分も取れなかったかもしれない。それを思うと、本当にやってよかったと、あの時ものすごく感じました」(近藤様)
入電数が通常月比約4倍に急増する中でも、応答率は80%超を維持。Tetoryが一次対応として定型問合せを受け止めたことで、有人窓口はより難易度の高い問合せに集中できました。人とAIが役割を分担したからこそ、乗り越えられた瞬間でした。
さらに、Tetory導入により土日の有人対応を廃止。全体の有人稼働時間の約35パーセントを削減しながらも、顧客対応の取りこぼしを防ぐ体制が整いました。全体の約20〜25パーセントが営業時間外の問合せとなっており、従来なら翌営業日まで持ち越されていたものが、その場での自己解決へとつながっています。
「金庫側でほとんど手を動かすことなく、精度の向上につながっている。それが、一番ありがたいところです。本当にラッキーな仕組みを手に入れたなと思います」(市川様)
チャットボットの利用率は毎月着実に上がり続け、数字としても明確な成果が出ています。
「お客様もよし、金庫もよし、ビーウィズさんもよしの、三方よしになっているのではないでしょうか。コールセンターもチャットボットも、両方ビーウィズさんに担っていただいているからこそ、一体感のある改善ができていると感じています。大型リリースや繁忙期の前にFAQを事前に整えておくなど、これからもお客様の満足度向上に向けて一緒に取り組んでいきたいですね」(近藤様)
より丁寧に、よりわかりやすくお客様に届け続けること。城南信金様が見据える理想のCX実現に向け、ビーウィズはこれからも共に歩み続けてまいります。
バンキングアプリ推進室
近藤 和男 室長
お客様プロフィール:城南信用金庫様
城南信用金庫は、東京都と神奈川県に店舗を構える信用金庫であり、地域に根差した金融機関として、個人・法人のお客様に様々な金融サービスを提供しています。「地域と“共に”生きる信用金庫」を経営の根幹に据え、お客様・職員・地域社会との信頼を何よりも大切にし、地域の暮らしと事業の発展に貢献してきました。
そして「不易流行」の精神のもと、地域金融機関としての普遍的な役割を守りつつ、時代の変化に即したサービスとチャネルの進化に積極的に取り組んでいます。
デジタル面では「城南バンキングアプリ」を軸に、AIチャットボットと専用コールセンターの連携により、わかりやすく迅速で安心なサポート体制を整備しています。
| 会社名 | 城南信用金庫 |
|---|---|
| 所在地(本社) | 〒141-8710 東京都品川区西五反田7-2-3 |
| 設立 | 1945年8月 |
| 総資産 | 4兆2,303億円 |
| 理事長名 | 林 稔 |
| 従業員数 | 1,901名(2025年3月31日時点) |
この事例で紹介されているサービス
関連事例
スピード・確実性を両立する運営力で貢献
- 業種
- 金融
- 成果
- インバウンド, アウトバウンド, 生産性の向上, 応対品質向上
- 業種
- 金融
- 成果
- インバウンド, アウトバウンド, 事務処理, 顧客満足度の向上, 応対品質向上, 拠点集約化
- 業種
- 金融
- 成果
- アウトバウンド, 生産性の向上, 従業員の負荷軽減, 業務繁閑への対応, 応対品質向上