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RPA導入で心が折れている場合でない
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RobotA

2021.03.03

心が折れてから、改めて行動を起こすこと

ある知人の話です。

『毎日仕事が忙しく帰宅する頃にはヘトヘトだったが、食事くらいはちゃんとしようと頑張って自炊をしていた。その日も重たい体にムチをうって調理していたが、キッチンの段差に足を取られフライパンごと材料を床にぶちまけてしまった。少し考えたが、フライパンや調理中の材料をシンクに閉じ込め不貞寝してしまった。』

同じ経験はありませんが、この話を知人から聞かされた時、とても共感した記憶があります。
できれば全てが上手くいけば良いのですが、特に忙しかったり、何かを期待する行動である場合、改めて行動を起こすのは、最初に行動を起こす時よりも難しいという(所謂心の折れる音を聞いた)経験として、共感出来る方も多いのではないでしょうか。

RPAはこれまでの苦労が解消され、全てが上手くいく?

話は変わりますが、私が担当するRPAの話です。


※1 ガートナー、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2020年」を発表

少し前になりますが、ガートナー社が「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2020年」で、RPAに対する現実的な理解の浸透により、幻滅期の底を打って本格的な普及期にはいった。さらにはCOVID-19の影響による業務コスト削減やリモートワークの実施にも言及し、いっそう加速する動きがみられると発表しています。

一方で、RPAの継続利用を見直す企業が見られるともあり、これまでの同社発表のRPAは過度な期待のピーク期から幻滅期に突入したとの状況から、過去数年は「RPAは簡単に作成できる」「RPAは何でも実現できる」と、まるでこれまでの改善・改革の取組の苦労が一瞬にして解消するかのような過度な期待や誤解から、ある種の心の折れる経験をしている企業があることが想像できます。

RPAはロボットがヒトにかわり、正確かつスピーディーに処理をおこなうことから、業務の生産性や品質向上を高い水準で実現する技術です。ただし「RPA開発現場では「じゃない感」から逃げられない」でふれた通り、業務改革とプログラミング知識を持っている事が望ましいと言えます。


よってロボットの出来次第で、軽微なエラーや誤作動により結局ヒトが業務を確認したり、ロボットに埃が被っているかのように放置されていたりというような話も聞こえてきます。

本来これを契機に期待効果の最大化を目指すべきです。ただ忙しいなか苦労して導入している経緯もあり、心が折れRPA技術を活用しきれていないというようなことはないでしょうか。ロボットは「「じゃない感」からの解放は一日にして成らず」でふれた通り、運用定着にはそれなりの労力が必要となります。


しかし高頻度のメンテナンスによる手離れの悪さや誤作動などによる業務品質の不安に対して、事前に対策する事で心が折れないよう配慮すべきです。

ロボットの柔軟性を高める視点


ヒトの業務は、バケツ(ITシステムが担う共通的機能)から漏れた水(ビジネスルールが求める個別的な要求の間でこぼれた機能)を掃除するようなものといえます。

しかもバケツの形状(ITシステム)や水の量(ビジネスルール)は変化することがあり、ヒトは変化に対して柔軟に対応しています。ヒトの業務を代替するロボットは過度なメンテナンス工数や業務品質の不安の払拭のため、この変化に対して柔軟性を高める事が重要です。

柔軟性を高める視点① ITシステム(バケツの形状)の変化への対応:API連携


国内企業にも急速に普及しているクラウドシステムなど多くのWEBシステムは、API機能を活用し相互に連携することができます。例えば飲食店を検索するWEBサイトで、地図上の位置情報を参照できるのはこのAPI連携を活用した事例です。

RPAでもAPI連携する事で、WEBシステム上の画面操作の再現に比べて、システム画面やその構成の変化に対して柔軟に対応することができます。加えて画面上の処理を再現する必要がないため高速化を図ることができます。

ただしAPIが提供されていないシステムでは利用できないのは勿論の事、API活用には基礎的な知識が必要です。

柔軟性を高める視点② ビジネスルール(水の量)の変化への対応:Config(設定)ファイル


ヒトは無作為に業務処理することはなく、特定の条件下でデータ入力したり、取得していたりします。この特定の条件をRPAの内部に保有してしまうと、変化に対する柔軟性がなく条件や他業務の変化の影響を受けロボットが停止したり、誤った処理をおこなったりすることになります。

ロボット動作中に値指定を促しヒトが入力することもできますが、ロボット実行前にヒトが外部ファイルであるConfig(設定)ファイルに値を登録し、ロボットはその値を参照することで、ヒトの業務を妨げることがなく変化に柔軟に対応することが可能です。

Config(設定)ファイルから参照する情報  


ただし、いくら柔軟性を高めるためとはいえConfig(設定)ファイルの内容を増やしすぎると、ロボットを動かすための前処理そのものが負担となるため内容は慎重に選定します。

テクノロジーの進化は不可逆であり、心が折れている場合ではない

第四次産業革命とも言われる通り、デジタルテクノロジーの活用は企業の成長戦略に欠かせない喫緊の課題であり、危機感をいただいているのではないでしょうか。

テクノロジーの進歩によりホワイトカラーの職場では、情報の精度や正確性は格段に向上しており、もはやPCなしで業務をおこなう事は困難ですが、PCへの入力やデータ加工作業に縛られていることも事実です。

では新たなテクノロジー活用が問題なのでしょうか。洗濯機の活用に心が折れてしまい、洗濯板を利用するような事は想像できないように、テクノロジー活用は不可逆といえます。

我々はRPA導入を通して様々な環境の変化に柔軟に対応する働き方への変革を目指しています。


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